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他とは違うかも

  • New QX は旧版 QX のコードの流用はせず、すべて新規で書き直しになっていますが、かなり徹底した下位互換性(旧版でできたことはできるようにする)への配慮があります。設計思想のようなものは同じ作者であれば変わらないのも当然、ということもあります。なので、新しいテキストエディタなのに「なんかとても古めかしいぞ」という部分があって、これは現在人気がある他のテキストエディタとはだいぶ違うかも。旧版の「テキストエディタQX」は Windows 3.1 の時代に初めて公開されたもので、その後着実にバージョンアップが続き、Ver.6.6 が2001年に出てこのあたりで完成形、2009年の Ver.6.91 が公開された最終バージョンです。
  • いっぽう New QX として仕切り直して出発するにあたって、意欲的に新しい機能が追加されました。この方向からもいろいろ他にはあまりないものがあります。
  • 設定ダイアログ(たとえば「共通設定」の各画面)の各項目についての説明が、F1 キーを押すことで表示されます。親切だけど説明されても初心者にはわかりにくい部分がある、というのが araken さんらしいのです。
  • また設定ダイアログの右上カドに「?」アイコンがある場合は、Windows の作法どおりに ? クリック後にマウスカーソルをどれかの項目に持っていくと、この項目についてのヘルプが表示されます。
  • 編集画面から「書式設定」のダイアログを表示して、いろいろ項目を変更したとき、「適用」ボタンを押すとその時点で設定がダイアログの下の編集画面(アウトラインが表示されていればそこにも)に反映されます。ダイアログを開いたまま次々に設定を変更して確認することができます。
  • 書式設定を変更して、それを「適用」で反映させたあとも、「保存」しないかぎり、そのファイルを閉じると設定が保存されずに、次回同じファイルを開いたときは元にもどっています。設定を一時的にいろいろ試すことができます。
  • 色の設定はおもに「共通設定」-「色」でおこないます。書式設定に紐づけした拡張子のファイルごとに色も変更したい場合のみ、「書式設定」-「色」を使用します。「書式設定」の色設定は、それ全体を有効にするのか、また、さまざまな項目について、どれを有効にするのか、オン・オフ設定があります。
  • 特定の編集画面について一時的に設定変更しても、別のタブの編集ファイルには影響しません。
  • Windows が用意しているクリップボードのほかに、QX が独自に管理しているコピー・カット・ペースト用のメモリー領域があります。
  • 「共通設定」-「選択」の設定でブロックスタックの最大サイズ、および、ブロックスタックの最大個数が指定できます。最大設定を超えたときは古いバッファから削除することになっています。
  • カットバッファは、コピー/カットしたテキストを設定した個数の範囲内で一時メモリに追加していく、という使い方ができます。
  • 例えば、テキストを選択して「カットバッファに追加コピー」(デフォルトのキー Shift+F7)を複数の場所で行って、最後に「カットバッファからペースト」(F8)すると、複数個所からのコピーをまとめて貼り付けます。追加コピーごとに行末に改行が入ります。
  • この次に通常の「カットバッファにコピー」(F7)を実行することで、次の F8 は1回分のコピーのぶんだけのペーストになります。
  • また、「スタックからペースト」(Alt+Ctrl+F8)というのもあり、これは溜まったバッファを新しいものから順に吐き出してペーストするものです。いわゆる push and pop の pop にあたります。
  • 表示のオン・オフができるリスト類が複数あります。
    • 編集中の文書リスト
    • ファイルリスト(特定のフォルダ内のファイルのリスト)
    • 短縮入力(短文をリストから選んで入力)
    • 最近編集した文書のリスト(並べ替えなどもできます)
    • バインダー(よく使うファイルを登録しておくリスト)
    • アウトライン(編集中のテキストを解析してアウトラインを表示するウィンドウ)
  • こういったリストの色は Windows の設定で決まるようで、文書編集ウィンドウと同じ色にできないところが残念です。
  • このリスト類は「浮動」設定にすると、New QX 本体の外に表示できます。本体のウィンドウがアクティブでなくなると非表示になります。
  • 「ユーザー定義一覧」はメニューから実行すると別の形式のリストが表示されるので、ここは開発途上かも。
  • デフォルトではエディタ本体の下部に、ファンクションキーに割り当てた内容をボタンとして表示する部分があります。ショートカットキーとして覚えておけない機能は、このへんに割り当てておけば、キーボードのファンクションキーだけでなく、ここのボタンをマウスでクリックすることでも実行することができます。連続して使う機能はメニューから使うよりここのボタンに入っていると便利です。
  • ファンクションキーは12個ありますが、ここに Shift、Ctrl、Alt キーを組み合わせると、Shift+Ctrl+Alt などもあるので、たくさんの機能をメニューなどを開くことなしに呼び出すことができます。
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  • Last modified: 2021/03/08 02:09